アーカイブ | 6月 2016

  • 降圧剤と合わない食べ物

    降圧剤は、高血圧が進行している時や合併症発症の可能性が高い時などに処方されます。降圧剤にはいくつかの種類があり、それぞれどのように血圧を下げるかの仕組みが異なっています。そのため、その種類によっては相性が悪い食べ物もあります。まずはカルシウム拮抗薬と呼ばれる種類の場合です。これは、血管を収縮する作用があるカルシウムイオンの通り道を阻害することで血管を拡張して、血圧を下げると言う作用を持った薬です。そしてこの薬に含まれている成分は、肝臓から分泌される特定の酵素によって分解されます。しかしグレープフルーツには、この特定酵素の分泌、働きを阻害する成分が含まれています。そのため、カルシウム拮抗薬とグレープフルーツを摂取すると、カルシウム拮抗薬の成分が分解されず、強く出てし過ぎてしまうことがあります。そしてそのことで血管が拡張され過ぎてしまって、顔面紅潮や動悸などの副作用が出てくる可能性があります。ですからカルシウム拮抗薬を利用している場合は、グレープフルーツ、またより安全性を求めるのであれば、レモンやいよかんなどの柑橘類は避けることが求められます。それから利尿剤です。これは、体内の余分な水分を排出することで血圧を下げる作用を持っている降圧剤です。高血圧の治療の場合、塩分の摂取量には非常に配慮する必要があります。しかし利尿剤を服用している場合、塩分を過剰に控え過ぎると、体内の水分と塩分のバランスが大きく狂ってしまい、血圧が大幅に下がり過ぎてしまうこともあるため注意が必要です。そして高タンパク、お肉や大豆、卵などと相性が悪い降圧剤もあり、これは主にはメチルドパと言う成分が含まれているものが該当します。これらの食事を摂取した後にメチルドパが含まれている降圧剤を服用すると、タンパク質の影響がメチルドパの効能を薄くしてしまうこともあるので注意して下さい。
  • 降圧剤の種類によってグレープフルーツはOK

    高血圧の治療に関しては、いきなり降圧剤がすすめられるわけではありません。初期の人であれば、食事療法や運動療法で改善することもじゅうぶんに可能です。それでも改善が難しい場合や、合併症が発症する可能性が高い場合には、この服用が必要となってきます。降圧剤は、主には5種類に分類されます。そしてそれぞれ、どのように血圧を下げるかと言う仕組みが異なります。さて、降圧剤を飲む際に注意しなければならないのがグレープフルーツです。これは、グレープフルーツに含まれている成分が、降圧剤に含まれている成分の分解を阻害する働きを持っているためです。つまりグレープフルーツ、またその果汁を利用したジュースなどを一緒に摂取すると、その成分が分解されずに体内に残ってしまい、薬の効果が強く出過ぎてしまう恐れがあると言うわけです。それによって頭痛や顔面紅潮、動悸などの症状が出てくる可能性があります。ただし、これは全ての種類の降圧剤に言えることではありません。グレープフルーツとの相性に気をつけなければならないのは、降圧剤の中でもカルシウム拮抗薬と呼ばれる種類に限られています。カルシウム拮抗薬は、血管を拡張することで血圧を下げようとする薬です。そしてこれを分解する酵素は、グレープフルーツに含まれているフラノクマリンにその働きを阻害されやすいために、先述したような症状が出てくる恐れが発生するわけです。カルシウム拮抗薬は、降圧剤の中でも比較的、処方されることが多い薬ですから注意する必要があります。念のため、グレープフルーツ以外の柑橘類も避けた方が安心です。そしてカルシウム拮抗薬以外の降圧剤、ARBやACE阻害薬、利尿薬などに関しては、グレープフルーツとの相性は、それほど心配する必要はないとされています。